先生と向かい合って、紅茶を飲んだ。

こんな風に、穏やかでやさしい時間を、先生と2人で過ごせるなんて、

思ってもいなかったことだった。

「ねぇ、先生…?」

目の前で、カップに口をつけている先生を呼んだ。

「うん…? なんだ…?」

先生が、カップを置いて、私をじっと見た。