「ふぇ……っ」








分かんない。分かんないよ、幾斗クン。








気付いたら涙が勝手に出てきた。








「大丈夫??奈々……」








あたしが泣いてるのに気付いて、心配してくれるのぞ。








「だいじょぶ、だよ」








無理矢理作り笑いをして、“ちょっとトイレ行って来るね?”そう言って1人でトイレに行った。








のぞにばっかり頼っちゃだめだよね。