「入ります。三宅さん、今、大丈夫ですか?」
雄太は、手際良く生チョコを皿に盛り付けている。
皿を飾る様に、ミントとシャトーオレンジが乗る。
「丁度良いとこに来たな。これ、C5に出して。」
雄太が、皿を那槻に手渡す。
「雄太さん、フード落ち着きました?」
「ん!?だいたいなっ。どうした?」
「A3の女性のお客様、今日、誕生日なんです。お連れのお客様からお祝いしたいと言われまして。店長に連絡してます。」
「伊川さんのピアノまで、あと30分か。分かった。フルーツ用意しておくから、チョコ出しておいて。」
雄太は、早速冷蔵庫を覗いてフルーツを取り出すと、準備を始める。