「お願いします。A3様、グラスホッパー・ダイキリ優先で、お願いします。」
那槻は、カウンターの2人に声を掛ける。
「お願いします。」
丁度、出来上がったところで、河村主任がグラスとシェイカーを出してくれた。
伝票にチェックを入れると、即座にA3に向かう。
「お待たせ致しました。グラスホッパーとダイキリでございます。」
冷えたグラスを置き、静かに注ぐ。
ゆっくりとグラスの中は満たされていく。
「お待たせ致しました。」
注ぎ終わり下がろうとすると、スーツの男性に呼び止められる。
「御手洗いは・・・?」
「ご案内致します。」
那槻は、男性の前を歩きトイレに案内する。