とりあえず、那槻はトレイに灰皿を10個ほど乗せ、ホールを歩き取り換える。 「すいません。グラスホッパーとダイキリ、まだですか?」 不機嫌そうにスーツの男性が声を掛ける。 「只今、確認してまいりますので、少々お待ち下さい。」 ペコリと頭を下げると、那槻はカウンターに向かった。