「おはようございます。」


店の裏口から入ると、雄太がパスタを作っていた。


「おーすっ。悪いけど鬼着替えで、速攻でホール出て。9時から20名入ったから。」


「あっ!はい!!」


那槻は、着替えを持つとトイレへ向かう。


鏡で身だしなみ整えて、ニッと笑顔を作る。

タイを締めて、ホールに出るとカウンターと窓際の席は、すでに満席だった。


まじ!?激混みじゃん!!


「藤澤さん、灰皿交換して下さい。」


ホールに出た途端、店長の声が掛かる。


カウンターには、田原マネージャーと河村主任が世話しなくドリンクを作っている。