「…それよりも無理させすぎたかな」

祥ちゃんは自分が悪いように呟く。

「お腹…大丈夫か?」

そう言って祥ちゃんが私のお腹に手を置いた時。

ポン!

いきなりお腹が動いたので祥ちゃんは目を丸くした。

「な…何、今の?」

その様子を見て、翔は笑った。

「あかちゃんがけったんだよ!」

「そうなの?」

祥ちゃんは再び手をお腹に置くと。

蹴っていた。

「祥ちゃんが触れると、機嫌が良いみたい」

私が微笑むと

「おじちゃんがパパだったらよかったのに…」

私も祥ちゃんも。

翔の言葉に固まった。