「私…」

雪野は俺を見て笑った。

「その好きだった人と一緒の職場なのよね…」

ため息をついて

「段々、手が触れる機会が増えた。
肩も叩かれる時もある。
一緒に飲みに行こうとか…」

でも、行けない。



そして雪野は遠くを見つめた。