「祥太郎!」

披露宴が終わってみんなを見送る時。

そーちゃんはこう言った。



「もう二度と、手放すなよ?」



俺は笑って親指を立ててみせた。



「もちろん!」

そう言って俺は梓の体を抱き寄せてキスをした。

「わぁおー!!」

門真家の子供達が大興奮で騒ぐ。



唇を離した俺と梓はお互い微笑んだ。



もう二度と。

離さないから…