和やかな雰囲気で披露宴も進み、梓は立ち上がる。

どうしてもブーケを渡したい相手がいるんだって。

梓は睦海の席に行くと

「次はむっちゃんの番よ」

とブーケを渡して、隣にいた光さんに微笑んだ。

「ええっ!!」

睦海の動揺している顔が堪らなくオカシイ。

隣の光さんも動揺しすぎ!!

まだまだ先の話だろうけど。

睦海と光さんの仲は近くで見守ってやるよ…





と、いうのも。

色々考えたけど。

今年、チームを移籍して。

俺が育ったK-Racingで走る事にした。

ワークスからプライベーターに行くのはお金の面では本当に大変だけど。

お金では買えないモノがそこにはあるから。