「ふふっ…」



膝から声が聞こえる。

俺は梓の唇からゆっくりと離れると下を向いた。



翔が俺達を見つめて笑っている。



「そんなにおかしい?」

俺の問いに翔は首を横に振って

「…パパとママ、なかよし?」

「翔!」

梓は照れて翔に抗議しようとするけれど俺は梓の唇に人差し指を当てた。

「仲良しだよ。
だからキスするんだ」

そう言って俺はもう一度、梓の額に軽くキスをする。

「翔もおいで」

俺はそう言うと翔の額にキスをした。