「綺麗だなあ」

夜、風呂から上がってから俺達3人は2階の窓から空を見つめていた。

満天の星空が。

今にも降り出してきそうな美しさで。

本当に綺麗だった。



やがて翔は俺の太股に頭を乗せて心地良い寝息を立てた。



「高校2年、だったよな。
引っ越したのは」

俺はふと呟いた。

「うん…」

別れてすぐ。

梓は引っ越していった。

「いいところだな」

田舎で不便な事も多いけど。

疲れた時に来ると癒されそうな感じ。

「今度、お義母さんも連れてこようよ」

梓の提案に俺は頷いて

「うん、またみんなで戻ってきたいね」



俺はそのまま。

梓の唇にキスをした。

梓もそれに応える。