「そうか…離婚したか」

よく日焼けした顔のお父さんは。

苦笑いをしていた。

「荷物が送られてくるから派手な喧嘩をしたのかなって思ってたけど…」

「でもまた送り返すから…祥ちゃんの家に」

お父さんは俺の顔をジッ、と見つめた。

「…子供が生まれたら、入籍したいのですが」

いきなりこういう話で緊張する。

張り詰めた空気が部屋を包んだ。



「…二人が決めたなら反対しないよ」