「…パパに?」

翔は俺の顔を上目使いで見つめる。

「ほんとに?」

「うん、本当」

俺が微笑むと翔は満面の笑みで

「やった〜!!
おじちゃんがパパに!!」

翔の叫び声で門真家の子供達は次々と起きてきた。

「祥太郎、良かったね!」

睦海が微笑む。

「うん、ありがとう」

「翔くん、8耐の時もずっと祥太郎がパパだったらいいのにって言ってたんだよ」

睦海の言葉に俺は一瞬、時が止まったように思えた。