夜遅く。

俺は家に梓を連れて帰った。

そーちゃんにはもう1日、翔を預かって貰って。

「…おかえり」

門真家から事情を聞いていた母ちゃんは。

玄関の所で待っていてくれた。



「おばさん、お久しぶりです。
夜遅くにごめんなさい」

開口一番、梓は謝った。

「梓ちゃん、久しぶり。
さあ、中に入って」

母ちゃんは笑って俺達を招き入れた。