高校の進路決定。

俺は私学の強豪校に行きたかったけど。

育ての親は行かせてくれなかった。

実の子供を私学に行かせるからって…

そいつはバスケをしていた。

高校は、そう、お前と同じ桜ヶ丘だよ…



『「…はあ?」』

梓の幼なじみ、柏原と弁護士、守口が同時に声を上げた。

「バスケ部の…布施…?」

守口はしばらく考えていたがやがて…

「思い出した!
ほら、祥太郎!彼女を妊娠させて辞めたアイツだよ!」

柏原もしばらく考えていたけど

「…ああ、アイツか。
でも、確か。
高校は辞めたけど、働きながら夜間の高校に行って大学にも行ってそれなりに生活してるはずじゃなかったっけ?」



「アイツのおかげでいい迷惑だった。
俺は振り回され続けたよ。
バカ親は我が子の失態を俺に押し付けようとした。
『この子がこういう事を教えた』って」



俺は苦笑いをする。