「祥ちゃん、ごめんね」

電話を切ると俺の横で布団に丸くなっている梓が謝ってきた。

「梓がそんなに神経を使う事はないよ。
これは俺自身のこれからの人生にも関わってくるから」

俺は梓の髪を撫でて再び梓を後ろから抱きしめる。

そして首から肩にかけてキスをする。

「…我慢出来ない」

俺は梓に囁くとしっかりと体を抱きしめた。

「祥ちゃん…」

嫌がる事なく、梓は俺に身体を預ける。



あの男から、釘を刺されたけど…

そんなの、無視だ。



それよりも。

梓への愛情を示し過ぎて。

一睡もしてない。

あともう少ししたら、起きてチームのみんなと合流して本社に行かないと…

途中で寝るんじゃないだろうか、俺。