「大丈夫か?」

一度だけ、祥ちゃんが上に上がってきて私の様子を見に来た。

レーシングスーツに身を包んだ祥ちゃん。

「おじちゃん、カッコイイ!」

翔はハシャギ過ぎ。

「ありがとう」

祥ちゃんは微笑んで翔を抱き上げた。



…この優しさが、泣きそうなくらい。

私の心に深く浸透して。

頼ってはいけないのに。

頼って深く深く…

入りたくなる…