私はもう何も考えることができなかった。



そして、それから数日間、



私はなにかに取り付かれたかのように



一日中ソファに座ってボ-ッとしていた。



隣には、気持ちよさそうに眠っている希望。



そして、そんな日々が続いていた時、



のんが、苦しそうな咳をしながら近寄ってきた。



「マ…マァ…くるちぃよぉ……」



そして、また、血を吐いた。



この瞬間、私はハッとした。



『この子を守れるのは、私しかいない』



この子には、私しかいないんだ。



そしてまた、私にも、この子しかいない。



この子がすべて。



なんとしてでも、助けるから。



希望………。