家族揃って楽しい夕食を済ませた後だった。
のんは血は吐いた。
私の顔から血の気が
サ―――――ッ
っと引いていくのがわかった。
すぐさま病院に連れて行き、
しばらくの間検査入院をした。
私は毎日毎日不安で、
夜も眠れない日々は続いていた。
そしてついさっき
のんの担当医が
「残念ですが、娘さんはガンです」
っと、苦い顔をしながら言った。
私の頭は一瞬にして真っ白になった。
沈黙…
どのぐらいだろうか…
ほんの5秒ほどだったかもしれない。
でも私にはまるで何時間も、何十時間も
そこに座っていたかのような…
変な感覚に襲われた。