ナイフが晶の胸を軽くつつく。それだけで恐怖で全身に汗がにじみ出た。
今度はブラジャーを外そうとする。しかしナイフではなかなか上手くいかず、それが返って恐怖を倍加させた。
「ちくしょう」
いらついた声が聞こえ、真左人はナイフを引っ込めた。かわりに手が胸に伸びてくる。
ナイフをさげた後に、コツンという音がした。ナイフをダッシュボードか何処かに置いたに違いない。
チャンスは今しかなかった。
晶はさっきまでカーステレオで聞いていたCDのケースをドアポケットから引き抜くと渾身の力で振り向きざまに真左人の顔をなぐりつけた。
「うぐっ!」
運良くケースの角が目に当ったようだ。真左人は獣のような悲鳴をあげて顔を押さえる。その隙に晶は転がりこむように車外に出た。
今度はブラジャーを外そうとする。しかしナイフではなかなか上手くいかず、それが返って恐怖を倍加させた。
「ちくしょう」
いらついた声が聞こえ、真左人はナイフを引っ込めた。かわりに手が胸に伸びてくる。
ナイフをさげた後に、コツンという音がした。ナイフをダッシュボードか何処かに置いたに違いない。
チャンスは今しかなかった。
晶はさっきまでカーステレオで聞いていたCDのケースをドアポケットから引き抜くと渾身の力で振り向きざまに真左人の顔をなぐりつけた。
「うぐっ!」
運良くケースの角が目に当ったようだ。真左人は獣のような悲鳴をあげて顔を押さえる。その隙に晶は転がりこむように車外に出た。