次の瞬間首筋に冷たいものが押し当てられ晶は硬直した。見なくてもそれが刃物だとわかる。

「切られるのと、俺に抱かれるのとどっちがいい?選べよ。暴れても無駄だぞ。俺はお前の顔を切り刻んでからでも犯すぞ」

さっきまでの声ではなかった。まるで別人のような低い声。

「あ……あなた真左人?」

あまりの恐ろしさに膝が震える。

それには答えず男は首にあてたナイフをゆっくりと下ろした。

そのままナイフの先でシャツのボタンを切る。ドアロックに手をかけたまま晶はどうする事も出来なかった。

ナイフはさらに下にいき二つ目のボタンをはずす。胸元が大きくひらかれ白いブラジャーが露になった。

「お願い……助けて」

震える声で哀願する。しかし真左人は軽く笑っただけで何も答えはしなかった。