「私見てきましょうか?」

あまり好きではない義妹だがさっきの様子はただごとではない。利那は階段を昇り晶の後を追った。

「晶ちゃん、大丈夫?入っていい?」

「大丈夫よ義姉さん、少し気持ち悪くなっただけだから……」

晶の個室の扉から今にも消え入りそうな声が聞こえた。

「あんまり大丈夫そうな声じゃないけど。冷たいお水でも持ってこようか?」

「本当に大丈夫だから一人にしてください」

今度はさっきよりは幾分しっかりした声である。

(何よ人がせっかく心配してあげてるのに)

ほっとけと言われて少しムッとする。

「じゃあ行くね、お食事置いておくから」