「よく知ってるね」

「べ、別にいいじゃん。私は記憶力がいいんだから一度聞いたら忘れないの」

慌てる様子を見ると、早希も結構可愛いなと思う。こういう所が人気がある所以だろう。

寂しがりやの早希は友人みんなの時間割を暗記していて何時もいっしょに遊んだり帰ったりする人を捜しているのだ。

昔から他人の本質を見抜くのが得意な真澄は一人ニヤニヤしながら早希にウインクを返した。