貴子の言葉を聞いた瞬間、隼人の体に電流のようなものが走った。



(私が守る……私が守る?)



それはたとえ様の無い感情だった。


抑えようとしても、そのあまりに激しい湧き上がるような気持ちで汗が滲む。


(おばさんが晶を守る?晶を守るのは俺だろ?)


知らず知らずに手が震える。

(晶を守るのは俺だ……俺なんだ)

呪文のように、その言葉が隼人の頭を駆け回った。