「馬子にも衣装だな」

「ふ、古臭ぁ」

思わず晶と真澄は吹き出した。

「隼人何歳よ?オヤジみたいな言い方しないで」

目を細める貴子の前で晶はクルリと回った。

「ねえ、似合う?」

「可愛いよ晶。一緒に歩くのが嫌になっちゃうぐらい」

笑顔で真澄が答える。

「似合うわよ晶。とっても綺麗、お母さんの若い頃みたい」

母も同調した。

「ええ?じゃあ、私年取ったらお母さんみたいになるんだ……隼人今ひいたでしょ?」