脳裏に晶の笑顔が浮かんで消えた。

「晶が危ない!助けなきゃ……守らなきゃ!」

震える足を殴りつけて立ち上がる。切られた左手が焼けるように熱かった。
しかし今はそれどころではない。真澄は全力で病院へと向った。

(お願い!間に合って!)

今度こそ晶を守るんだ……真澄は歯を食いしばりひたすら病院を目指した。