並んで歩いていたとは言っても身長が30センチ違えば歩幅も違う。
あの瞬間は少し遅れて後ろにいた事だって十分ありえる。

歩道にまで車がくれば自分には当らなくたって飛んで逃げるのが普通だろう。
でも……でも……

もう考えずに今夜は休もうと目を閉じても、どうしても考えずにはいられない状態に晶は苦悩していた。