「コンタクトに変えたのね。あなた勉強よく出来たから覚えてるわよ」
普段と違って饒舌な義姉だが、どうも心此処にあらずといった感じで目線をあちこち宙を泳いでいる。
何を話せばいいだろうと、また話題を考える晶に向かって利那はいつもと変わらない静かな口調で話し掛けた。
「晶ちゃん、拓海さんを取らないでよ」
「へっ?」
唐突な問いかけに思わず変な声が出る。
「だから拓海さんを取らないでって言ってるの」
「取るって何を?私お兄ちゃんの物、何か取ったかなあ?CDか何か?」
「物じゃないわ拓海さんよ」
意味が分からず困惑する晶を見て、カンの良い真澄は何となく事情が飲み込めてきた。
普段と違って饒舌な義姉だが、どうも心此処にあらずといった感じで目線をあちこち宙を泳いでいる。
何を話せばいいだろうと、また話題を考える晶に向かって利那はいつもと変わらない静かな口調で話し掛けた。
「晶ちゃん、拓海さんを取らないでよ」
「へっ?」
唐突な問いかけに思わず変な声が出る。
「だから拓海さんを取らないでって言ってるの」
「取るって何を?私お兄ちゃんの物、何か取ったかなあ?CDか何か?」
「物じゃないわ拓海さんよ」
意味が分からず困惑する晶を見て、カンの良い真澄は何となく事情が飲み込めてきた。