普段通学の為歩きなれている真澄にとっては夜道だろうと何でもないと感じたのだが、通夜の後、現場を訪れた晶はそのあまりの殺風景さに泣き崩れた。

こんな暗くて寂しい所で早希は一人死んでいったのである。

どれほど怖かっただろうか？どれほど痛かっただろう……どれほど寂しかっただろう……。

真澄は早希が死んだのは自分のせいだと激しく自己を責めていた。

あの晩自宅に呼び出したのも自分だし、そして送っていく事もしなかった。

どれだけ回りに慰められようとも真澄は自分を責める事を止めなかった。

昨日今日と一滴の水さえ口にしていない。もちろん一睡もしてない。

送っていれば……タクシーを呼んでいれば……自宅ではなく何処か別の場所に呼び出していれば……最初から呼び出す等しなければ……。