当時大ヒットしていたSFの洋画を見て母の建築会社の系列である高級レストランに二人は行った。
「た、高そうだね……大丈夫かなあ」
「大丈夫よ先生、ここママの会社が付帯事業でやってるレストランだから、私だったらお金いらないの」
「それは凄い」
真顔で感心する礼一のとなりで食べたフレンチの味は緊張と幸福感のためあまり味を覚えていない。
えんどう豆の冷製スープが美味しかった事だけが印象に残っている程度である。
そのレストランも不況の波による事業縮小を受け今はもう無い。
レストランが無くなったのと同時に早希の淡い初恋も夢と消えたのである。
進級して3年生になったのと同時に礼一は大学院を卒業した。
「た、高そうだね……大丈夫かなあ」
「大丈夫よ先生、ここママの会社が付帯事業でやってるレストランだから、私だったらお金いらないの」
「それは凄い」
真顔で感心する礼一のとなりで食べたフレンチの味は緊張と幸福感のためあまり味を覚えていない。
えんどう豆の冷製スープが美味しかった事だけが印象に残っている程度である。
そのレストランも不況の波による事業縮小を受け今はもう無い。
レストランが無くなったのと同時に早希の淡い初恋も夢と消えたのである。
進級して3年生になったのと同時に礼一は大学院を卒業した。