全然好きではなかった男でも、いなくなると寂しくてたまらなかった早希は、自分がフリーになったとの噂を聞きつけ交際を申し込んでくる男にすぐなびいていたのだ。
そんな早希が生まれて初めて自分から好きになったのが礼一である。
17歳の遅い初恋だった。
「先生、次の模試でA取ったらご褒美に何くれる?」
「えーっ、困ったなあ。僕が買ってあげられる物なんかで早希ちゃん喜ぶか?恥ずかしいけど家庭教師で生計たててる苦学生だからなあ」
「先生がくれるものだったら何でもいい。私一生大事にする」
「そっかあ……何がいいかなあ」
「リクエストしていい?」
「いいけど俺破産しちゃうかも」
「一緒に映画見に行って、そのあと一緒にご飯食べよ」
そんな早希が生まれて初めて自分から好きになったのが礼一である。
17歳の遅い初恋だった。
「先生、次の模試でA取ったらご褒美に何くれる?」
「えーっ、困ったなあ。僕が買ってあげられる物なんかで早希ちゃん喜ぶか?恥ずかしいけど家庭教師で生計たててる苦学生だからなあ」
「先生がくれるものだったら何でもいい。私一生大事にする」
「そっかあ……何がいいかなあ」
「リクエストしていい?」
「いいけど俺破産しちゃうかも」
「一緒に映画見に行って、そのあと一緒にご飯食べよ」