隼人の方は見ないで答えた。

「隼人何しにきたの?」

「晶、なんて言い方するの。関口君、あんたが最近元気ないからって心配してきてくださったのよ」

「誰も来て欲しいなんて頼んでないわ」

隼人の顔をまともに見れない。

「いいんですよお母さん、僕が勝手に来たんだから」

「シャワー浴びて寝るからもう帰って」

そう言って通り過ぎようとした晶の腕を隼人がつかんだ。

「どうしたんだよ晶、何かあったのか?それに風邪ひいたんならシャワーは……」

「離して!」

隼人の言葉が終わらないうちに晶は、必死の形相で大声を出した。
あまりの剣幕に隼人も驚いて手を引っ込める。