「あれ……?」

瑞希が不思議そうな顔をした
昨日の出来事でも思い出しているのだろうか?

裸の瑞希が、なんとも情けない

俺は瑞希を哀れに思った

上半身裸ってことは…それなりに良い雰囲気だったのだろう

…が、瑞希は寝てしまった

残念だが、実花と付き合うのは難しくなったかもしれないな

ここぞ、というときに頑張れない男は嫌われる

「残念なお知らせだ
実花さんとは何もなかった
酔ってお前が先に寝たようだぞ
23時から2時まで、俺と酒を飲んだから」

「え? ほんま?」

瑞希が眉間に皺をよせると、布団を放って下半身を見つめた