「さっき、俺、お二人に近づきましたよね
沙羅さんのナイフ所持の件で
その際に、徹さんの袖口を確認させていただきました」
俺は笑顔で言うと、沙羅が苦虫をかみつぶしたような顔をして椅子に座った

「なぜ、私のもわかった?」

持田が手錠をかけられながら質問をしてきた

「ああ、持田さんのはS&W M19 コンバットマグナムだったんですか
そこまではわからなかったな
持田さんは龍原組に雇われた殺し屋でしょ?
だからライフルを持っていると思った
ライフルの補助機能として持つ銃ってマグナムが多いから…勘で言っただけです
隠し場所が足とわかったのは……朝食のときの歩き方がすごく気になったから」

「細かいところまで見ている男だ」

持田が唾を吐いた