「犯人の目星はついてるが…問い詰めてはいない
確たる証拠もないしな」

「確か、証拠集め中に不審者だと思われて、小林に確保されてたんだったな」

森谷がくすくすと肩を揺らして笑っていた

「警察手帳も持ってないし、卒業旅行という目的で行ってたから」

「身分を詐称していたと?」

「聞き捨てならない発言だな…別に詐称していない
言う機会がなかっただけだ」