直は苦しんでいる。
原因は私。
わかってるけど私は変われない。
だから、直のこと面倒見てあげて。
直が苦しいとき、支えてあげて。
この先生なら、直を守ってくれそうな気がした。
直が元気がない理由は私。
この先生はそれを知っていて、私に会いに来たはず。
でも、私を責めるような言葉は一切言わなかった。
「どうしてそんなこと言うんだ?」って怒鳴りたい気分なはずなのに。
どうして?っていつも私は自分に問う。
でもわからない。
どうしてこうなったのか。
どうしてたったひとりの妹と仲良くできないのか。
どうしてお母さんに暴力をふるったり、ひどいことを言うのか。
わからない。
わからないんだ。
この先生は、私をわかってくれているようだった。
「いいんだよ」って言ってくれている気がした。
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