私はミキオとの付き合いをやめようと何度も思った。


でも、ミキオに会ってしまったのは……


理恵子を忘れたくなかったからかも知れない。





ライブハウスや、

ユウやミキオが消えてしまったら、

理恵子も消えてしまう気がした。





ミキオと一緒にいたかったのは、理恵子の面影を探していたから。







『奈美、バカだねー!私はいつもそこにいるじゃん』






理恵子の声が聞こえる。


そう

ここにいる。


心の中にいるのに。






私にとって、最初で最後の親友は、これからも私を支え続けるんだ。