私は、毎晩泣いた。 家族には言わなかった。 ひとりになるのが怖くて、ライブハウスに入り浸った。 みんな同じ気持ちだった。 ユウは自分を責めた。 でも、ユウのせいでないことはみんなわかっていた。 誰のせいとか、 どうして理恵子がとか…… 考えれば考えるだけ、涙が出た。 そのトラックさえ…… そのトラックさえ来なければ。