理恵子のことは、ただの遊び仲間だと思っていた。
でも、理恵子から『親友』と言われ、気付いた。
いつからだろう。
毎日の出来事を理恵子に話すようになっていた。
ミキオへの気持ちや、家族のこと、いろんな話を理恵子にはしていた。
「死にたいなんて、もう思わないでよ!」
「もう思わないよ。奈美がいるから」
女の友情とか、ねちねちしてそうで、興味なかった。
でも、理恵子だけは特別だった。
何も言わなくても気持ちをわかってくれた。
私が無口なとき、私に声をかけず、ただ隣にいた。
機嫌が悪い日は、それを理恵子は察してくれていた。
理恵子。
あんたは私にできた初めての親友なんだ。
最初で最後の……