「それにせっかくのデートなんやから。」




え…




デート!!?




「な、ちょっと」

口をパクパクさせるわたし




「ん?巧斗と香澄ちゃんのデートちゃうの?あ、でも俺らおるしデートとはちゃうか」





………ああ、そういうことね



「ん?どないしてん」




「ううん。そうだね、応援したげないとね!!」



「やろ」





このあと駅に着くまで、どうでもいいようなことを話した





ねえ渡月
渡月はああ言ったけど、わたしにとってはこれもデートだったんだよ




まだ気付いてなかったんだけど…