「んも~、しょうがないな~。ハイ」
そういって1000円札を差し出した


「お、サンキュー。ほなハイ1000円」


「ん」



ガサガサと財布に入れるわたしの前で、ガコンとジュースを買う渡月


「お前アップル好きやったよな」



「へ!?」



「んなおどろくなや。俺かてお礼くらいするわ、ほい」



いや、お礼してくれたことじゃなくて…


アップルジュース好きなの覚えててくれたんだ



「そら覚えてるよ。いつも飲んでたやん」



え!?
もしかして声に出てた?