「それに、結構気使うねんぞ、標準語。」



そんな事を渡月は言ってるけど、わたしの耳には入ってこない



「て、聞いてる!?なんやねん、結構ハズいのに」



拗ねてる渡月がかわいかった
小学校の時と同じだ


「ごめん、ごめん。」


「ま、ええけど」


そう言って先に行ってしまう渡月を追いかけようとしたんだけど…



「イタッ!!」

足首に激痛が走った


「!?大丈夫け、準音!!」


そう言ってわたしの顔を覗き込んだ渡月の顔が近くて

それに、また呼び捨て



渡月の顔を見れなかった