「なんや元気やん。」



そう言ってニヤっと笑うと、渡月は廊下にいくつかあるうちの一番奥のドアに手をかけていた




「開けんぞ」



「う、うん」



ゴクリ



思わず息をのみ、目を瞑る



そして次の瞬間、わたしの耳に飛び込んできたのは……!!



「あれ?なんもないやん」



渡月の呟きだった



「へ?ホントに?」


「おう。ほら」



わたしはそう言われて後に続いて部屋に入った