車が私の家の玄関前で停まった。

家に着いちゃった。でも・・・


まだ平塚クンに伝えておきたいことがある・・・


平塚クンのこと気になりだしてから、どんどん、どんどん好きになっていったこと・・・・

こんなに好きだってこと伝えたい。


「あのね、残業にお邪魔する少し前から、平塚クンのこと気になってて・・・」

「そうなの?」

「うん。それで・・・その時彼氏いたんだけど、別れたの・・・」

「えっ!?別れたの??」

「うん。平塚クンのこと好きだぁ。って思っちゃったから・・・」

「・・・・・・・」

「だから、すっごいうれしい!!」

私は、平塚クンに抱きついた。

平塚クンは無言で、そっと私の体に手を回した。

うれしいのと、フラれなくてホッとしたのと、タイちゃんと別れた後、一人にならなくてよかった、って気持ちと・・・ぐちゃぐちゃになって・・・・


私は、平塚クンの胸で泣いた。


・・・グズっ。


「どうしたの?」

「グズっ。なんか安心して・・・グズっ・・」

「そっか。」


なんとなく、顔を上げると、自然と見つめ合う感じになって・・・・



初めて、平塚クンとキスをした。