「ちわ〜」 小さなドアをキィと開ける。 相変わらず誰も応える様子はなく、俺は菜園の細い道をゆっくり進む。 こうやって歩いてると、まるでここが日本じゃないみたいな気がしてきて、ダルさも嫌なことも全部忘れられた。 俺はここが好きだった。