体が、ホッてあったかくなった。 …なんだ? 「冬歌くん、よろしくね!」 差し出された手を握った。 どきっ。 へ? なんだ? なんだ今の? 風歌が笑うたび、俺の中はあったかくなって… もう乾いたであろう制服なんて、意味がないくらい。 どうしたんだ、俺。