クスクスと笑う声が後ろからした。

あぁ、ビビッたぁ…。

「ごめんね。まさかそんなに驚くとは!」

俺はまだ笑ってる風歌の方を向いた。

この女は!何考えて……。

「はいっ」

「おっ、と」

鼻の先に、コーヒー。

「濡らしたオワビ」

湯気がゆっくり立ち上っている。
その先に、笑顔の風歌。