『風邪ひきますから!』

石の階段につまづきそうになりながら、俺は風歌に植物園まで連れていかれ。

『さ、脱いで』

『え? いやほんとに…』

『早く!』

風歌の声に驚いた俺は反射的に制服を脱いで渡していた。

なんだよ? この女?
それにしても、さみぃ…。

いくら外が暖かくなってきたとはいえ、上半身裸は少々キツい。

タオルくらい持ってこいよ。

椅子にどかっと座った俺。