「…なんかいいことでもあったの?」

「え?」

「はしゃいでるから」

「はしゃいでるぅ?」

びっくり目の風歌が振り返った。

「そうかなぁ… いつもと同じなんだけど?」

「そ。んじゃいい」

「何よ〜?」

なんだよ。

俺は風歌の一挙一動が気になるんだよ。

「まぁ、いいか。あっ、やば!遅れる」

掛け時計を見上げて焦る。

「じゃあね、風歌さん」

「じゃあ、また明日!」